皆さんはカズーという楽器をご存じでしょうか。カズーというのは、アメリカで楽しまれている楽器で、元々はアフリカが起源の楽器です。仕組みは非常に簡素で、ビニールなどの薄い素材を太鼓のように張り、声の振動で音を出す楽器になります。トマス・ピンチョンの小説、重力の虹(原題 Gravity’s Rainbow)やドラマのウォーキングデッド(シーズン9)などで話題に上がるくらいは、アメリカでは知名度のある楽器の様です。日本でも幼稚園などで知育楽器として扱われる事もあるくらい、音を出すのが簡単な楽器で、ギターのようにフレットを押さえピッキングをしたり、ヴァイオリンのように指板を押さえ弓を引くなど練習が必要な動作がないのが良い点ですね。音についてはかなり間抜けな音がして、なおかつ耳障りに感じる方が多いです。音量については声量と同じくらいですので、ブブゼラのようにうるさいわけではないのですが、ブザーやサイレン、シンセサイザーの波形のように純音寄りのため、耳障りに感じるのかと思われる。かく言う私も最初は下らない楽器だと思っておりました。しかしカズーで色々試すとかなり面白いです。

例えば発音を変えるとやや音色が変わります。アーと声を出すより、イと声を出すと音が細くなります。単純に声の倍音が減る気がします。私としてはドーと声を出すと音が太くなり、楽器のとして合格点の音が出る気がします。

追記 2021/01/13

発音によって違うのでは無く、鼻腔共鳴や声量によって変わります。

そして注目する点は、カズーの素材や個体差です。私は今までカズーを10個は買いましたが、プラスチック製のカズーより真鍮製のカズーのほうが音がふくよかです。サブマリンカズーと呼ばれているものですね。サブマリンカズーも同じ商品を5個は買っていますが、かなり個体差があります。アメリカ製で大雑把なのかもしれませんが、1000円前後という値段を考えると一つ一つこだわれというのは酷ですし、なんかアメリカ製っぽくて好きです。エレキギターで言うフェンダーストラトキャスターUSAとJAPANくらいお国柄が出ているようでなんとも愛らしい。私としてはカズーという楽器は録音、演奏の際はマイクやピックアップを通して、若干リバーブをかけることを推奨します。カズーが好きな方や生音にこだわる方には理解するのには抵抗があるかもしれませんが、DTM(デスクトップミュージックの略、パソコンを使っての音楽制作という意味)や録音の際に他の楽器と比べて悪目立ちしにくいです。声が元となっているためボーカルのように若干悪目立ちするのです。もっと機材があれば色々なエフェクトを試すのもよいと思います。さて、これだけ語っても多くの方が、普通に歌えば良いのではないかと思うでしょうが、歌では少しやりずらいというか、気恥ずかしいスキャット(即興で歌うのでルールルルーみたいに歌うジャズなどで偶にみられる歌唱法)や語るに落ちるというか、言葉にできない音を出すのには非常に優れていると思います。それに他の楽器に比べてかなり小さく、持ち運びも容易ですし、高価なものでもないのでかなりとっつきやすいです。なにより日本では少しマイナーであるため、飛び道具的な使い方もできますので、皆さんもぜひ試してみてください。ご拝読ありがとうございました。